さっきの映画は面白かったね!特に、最後のラストの決め台詞「また会おう!」が最高にかっこよかったよ!
僕はそんなにだったかな。個人的には最後のいいところでのあのセリフは次回作を匂わせてる感じがして、嫌だったなぁ‥‥
意外に冷静にレビューするんだなぁ‥‥
日常生活の中で、上の会話のように、仲の良い人同士でも感じ方や意見が違うことがよくあります。
これには個人の考え方やイメージが反映されているので、完全に一致する方が難しいかもしれません。
しかし、次の例のようだったらどうでしょうか?
第1志望のところに入ることができなかった‥‥、もう自分なんかダメなんだ‥‥
第1志望のところに入ることができなかった‥‥だけど諦めないで、再挑戦だ!
一見するとポジティブとネガティブと言う違いだけに見えますが、青い吹き出しの例にはそれ以外にも『誤った思い込み』も存在しています。
アドラー心理学では、このような『誤った思い込み』に気づくためのヒントがあります。
詳しく解説していきます。
こんな人におすすめ!
ネガティブ思考が多くて、よくポジティブに考えなよ!と言われる
ポジティブ思考がいいとは分かっていても、すぐには切り替えられないなぁと思っている
この記事を読むと‥‥
認知論について理解できる
日常生活での『気づきにくい考え方の癖』について知ることができる
認知論とは?
アドラー心理学の5つの柱の1つ
アドラー心理学には、基本となる5つの考え方があります。下の表に書いてある項目が5つの柱です。
5つの柱 | ざっくり解説 |
---|---|
主体論 | 自分の人生は、自分で決める |
目的論 | 過去の出来事にとらわれず、理想を叶えるために行動する |
全体論 | 心と身体は繋がっている(別々になっている訳ではない) |
認知論 | 人は間違った思い込みをする可能性がある |
対人関係論 | 人間の行動全てに、『相手』がいる |
認知論の考え方とは?
人は誤った判断をしてしまうこともある
あそこのお店の料理が美味しかった
いや、あそこは微妙だった。B店の方が美味しい
わたしたちが普段もの事を考える時、ついつい主観で物事を捉えてしまいます。
なぜこのような違いが出てしまうのかというと、
人は何か物事を判断する時に、自分のものさしで考えてしまうからです。
ここで言うものさしとは、過去の体験や好みのことだよ!
アドラー心理学では、このものさしのことを『ベイシック・ミステイクス』と呼びます。
『ベイシック・ミステイクス』とは、思い込みの事です。
例えば、悪い物事を判断する際についつい考えてしまう以下のようなことが当てはまります。
お題:仕事で失敗してしまった
誤り① 決めつけ
実際はそうではないのに、『絶対』と決めつけてしまう
もうおしまいだ、どうせ他に何をやってもうまくいかない‥‥
誤り② 一般化
その人の一部分だけ見ただけで、それ以外の全てを判断してしまう
仕事で失敗するなんて、だらしない。きっと私生活でもだらしないはずだ‥‥
誤り③ 単純化
1か0かだけで判断してしまう。とても極端な考え方
仕事で失敗してしまう自分には、価値なんてないんだ‥‥
誤り④ 誇張
実際に起きていることよりも、過剰にあると思い込んでしまう
いつも失敗ばかりしてる気がする‥‥(実は1ヶ月に一回歩かないかくらいの頻度)
このような誤った思い込み(ベイシックミステイクス)をしてしまうと、抱え込まなくても良い負の感情を抱いてしまうことになります。
ベイシックミステイクスを回避するには
これを回避するために、アドラー心理学では『共通感覚』を持つことを大事だと考えています。
つまり、客観的に物事を判断することが大切になってきます。
共通感覚とは、「健全、建設的であり現実に即した考え」のことです。自分のモノサシではなく、他の人の目で物事を見たり、考えたりすることと言ってもよいでしょう。
永藤かおる. 悩みが消える「勇気」の心理学 アドラー超入門 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.629-631). Kindle 版.
共通感覚を使えば主観で考えていたことが、客観的にわかるようになるので、誤った思い込みをしそうな場合でも踏みとどまることができます。
まとめ
認知論について説明しました。
特に何か失敗とかをした際に、誤った思い込み(ベイシックミステイク)をしてしまうことが多いと思います。
そんな時は、一旦落ちついて、『共有感覚』の考え方を思い出してみてください