課題の分離って? 【職場・家庭での対人関係の悩みを解決!】

普段生活している中で、こんな状況になって悩んでしまうことはありませんか?

自分のやりたい事をやってみたいけど、周りの目が気になってしまう‥‥

家事をやるのが、いつも私ばっかりで何の為に一緒に暮らしてるのかわからない‥‥

子供が全く宿題をやってくれない。
そのせいで先生から連絡が来て困っている‥‥

職場のAさんが、サボってばっかりで全然仕事をしてくれなくて困っちゃう!

これらの例は、すべて対人関係がベースとなった悩みになっています。
悩みを解決するには、悩みのもとになっている『課題』を見つける事と、それをどう対処するかが大切になってきます。


また、対人関係の課題の中には『わたしが解決できる課題』と『相手が解決する課題』の2種類があることをご存知でしょうか?

この対人関係の課題を2つに分ける事、つまり課題を2つに分離することを、『課題の分離』と呼びます


詳しく内容を解説していきます!

こんな人におすすめ!

・何かするときに、周りの人からどう思われるかを気にしてしまう
・身近な人との関係のことで悩んでいる

この記事を読むと‥‥

・対人関係の悩みの原因が掴める
・自分が本当にやらなくてはいけないことが分かる

目次

そもそも『課題』って?

『課題』という言葉について、辞書で調べてみるとこう書いてあります。

課題とは、解決するべき問題のこと。対処が必要な事柄であり、それへの対処を任務として負わされているような問題のこと。つまり、いわゆる「問題」のうち「対処する」「解決する」といった行動に重点が置かれている問題を指し示す表現。

Weblio辞典

つまり、対処しなくてはいけないような事柄を『課題』と呼びます

課題の分離って?

『課題の分離』という言葉自体はアドラーが提唱した訳ではなく、『嫌われる勇気』の作者によって作られた言葉となります。

課題の分離とは、解決したい課題を2種類に分離して考えることになります。

課題の種類

課題の中には『わたしが解決できる課題』と『相手が解決する課題』の2種類があります。
この2種類にうまく分離して考えることが大切です。

トイロー

課題を分離するって言ってもどうやってやるの?

ジューニン

課題の分離にはコツがあるよ!

課題の分離をするときのコツ

課題を分けて考える時に大切な事は『その課題は誰のものなのか』と考えることが大切です。
例を挙げてみると‥‥

スクロールできます
わたしが解決できる課題相手が解決する課題
部下が仕事をサボってばかりいる部下に仕事をして欲しいと伝えるサボるのを辞めて仕事をする
同居人が家事をしてくれない家事をして欲しいと伝える家事をする
子供が宿題をしない子供に宿題をして欲しいと伝える宿題をやる
課題の分離の例

わたしが解決できる課題については、相手にこうして欲しいと伝えるに留めることが大切です。
相手が自分の思い通りになってくれないからといって、怒ったりして無理矢理に行動させる事は、信頼関係を築く上では逆効果になります。


また、相手が解決する課題については辛抱強く見守る事と、もし相手が困っていたりするときは、助け舟を出したり、一緒に取り組んであげるという姿勢を見せる事が大切です。

こうすることで相手からすると、信頼されているんだなと感じられるようになります。

課題の分離を使うとどうなる?

『課題の分離』を取り入れるとメリットが2つあります。

①課題の早期解決

課題を分離して考えることで、自分が解決できることだけに集中して取り組む事ができるようになるので、課題の早期解決につながりやすくなります。

②トラブルが減る

題を分けることで、相手の考えを尊重する事が出来るようになります。
そうすると、お互いに信頼関係を築くことができるので良好な関係性になることができます。

分離ができていない場合については、次項で詳しく解説します。

課題を上手く分離できないと‥‥

課題の分離ができていないと『相手が解決する課題』にまで、自分の意思を反映させてしまい、それがトラブルのもとになってしまいます。

勉強しない子供がいる親子を例に考えてみると、

宿題まだやってないでしょ! 早くやりなさい!

今やろうと思ってたんだよ!
そんな事言われるとやる気なくなるからやめてよ!

この例の場合、子供からすると「自分なりに予定を立てていたのに、親に怒られてしまうからやらなきゃ」と考えるようになってしまいます。

そうすると、自主的にやろうとしていた事が強制的にやらされているような感覚になってしまい、徐々にやること自体が嫌になってしまいます。

さらに悪化すると、最終的には勉強が嫌いになってしまうという可能性が出てきます。


親の立場からすると、子供には立派に育って欲しいと考えるかと思います。
しかし、子供の事を想うあまり、子供が解決するべき課題にまで干渉してしまったのが先程の例です。

本当に子供に立派に育って欲しいと思う人こそ『課題の分離』に取り組んで、子供自身の意思を尊重して挙げて欲しいと思います。

まとめ

対人関係を良くする上で『課題の分離』の考え方は大切になってきます。

人によっては冷たい考え方だと感じるかもしれませんが、相手を尊重しているからこそ敢えて割り切って接することも大切ではないかと私は思っています。


課題の分離については、アドラー心理学を語る上で欠かせない本である『嫌われる勇気』に詳しく記載されています。

こちらについては別記事でまとめていますので、ご参考ください!

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