劣等コンプレックスと聞くと『劣等感とは違うの?』と思うかもしれません。
アドラー心理学では、劣等感と劣等コンプレックスとは違うものと定義しています。
どんな風に違うの?
簡単にいうと、『良いもの』と『悪いもの』の違いだね!
こんな人におすすめ!
・普段の生活で「〇〇だから私にはできない」とつい言ってしまう
・『劣等感』との違いを知りたい
この記事を読むと‥‥
・『劣等コンプレックス』について理解できる
劣等感との違いは?
劣等感とは
劣等感は、悪いものではなく、正しく使えば自分をより成長させるきっかけになります。
劣等感については以下の記事をご参考ください。
そもそもコンプレックスって?
『コンプレックス』という言葉の意味について辞書を引くと、このように書いてあります。
コンプレックス(英:complex)とは、心理学・精神医学の用語で、さまざまな感情の複合体のこと。 衝動や欲求・記憶などの、さまざまな心理的要素が無意識に複雑に絡み合って形成される。または、特に「劣等感」を指す意味で用いられる表現である。
日本では、いわゆる「劣等感」の同義語にあたる表現として「コンプレックス」の語を用いることが多いが、この劣等感は「インフェリオリティーコンプレックス(inferiority complex)」と呼ばれる種類のコンプレックスに区分される。本来は「コンプレックス=劣等感」というわけではない。
Weblio辞書 https://www.weblio.jp/content/コンプレックス
劣等コンプレックスとは
劣等コンプレックスは、劣等感を正しく使わず、言い訳のように使い始めた場合のことをいいます。
『勉強ができない事に劣等感を感じている』を例にして、解説します。
劣等感を正しく使った場合
劣等感を正しく使った場合は「わたしは勉強ができないから、人よりも更に多く勉強をするようにして、高得点を取ろう」となります。
自分が劣っているところを認め、それを補うために目的を持って行動することができます。
劣等感を正しく使わなかった場合
この場合を『劣等コンプレックス』と呼びます。
今回の例の場合「勉強ができないから、高得点が取れない」となります。
自分が劣っているところを認めずに、他のことに原因を見出すようになります。
また、劣っている点を改善するための努力を避けて、今のままでいる事を選んでしまうようになります。
劣等コンプレックスが悪化すると‥‥
劣等コンプレックスが更に進むと『勉強さえできれば、自分はすごいんだ』と考えるようになっていきます。
このように考えてしまうことを『優越コンプレックス』と呼びます。
『優越コンプレックス』については、内容が長くなってしまうので別記事でまとめております。
以下の記事をご参考ください!
まとめ
劣等感は誰しも持つものなので、悪いものではありませんが、使い方を間違えると『劣等コンプレックス』となってしまうため注意が必要です。
ふとした時についつい言い訳を言ってしまいがちですが、その時に「なんでこう思ったんだろう?」と振り返ってみると、劣等コンプレックスを抱かずに、改善につながる行動が取れるようになると思います。
アドラー心理学には、自分の行動を変えるための秘訣がつまっています。
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