わたしたちの周りには、話していて楽しい人・尊敬できるあの人・ちょっと苦手な人など、さまざまな人がいます。
家族・友人・学校や職場の人・よく行くお店の人とか、色んな人と関わるよね!
その人達と接する中で、こんなことはないでしょうか?
友達といる時はいっぱい話せるけど、仕事になると緊張してうまく話せない
一人でいる時の自分と、他の人といる時の自分が違うなぁ
これらはおかしなことではなく、アドラー心理学の『対人関係論』では、このように考えます。
アドラー心理学の基本的な考え方として『すべての悩みは対人関係の悩みである』としているくらい、対人関係が大切だと考えています。
詳しく解説していきます。
こんな人におすすめ!
・人との付き合い方がわからない
・『本当の自分』がよくわからない
この記事を読むと‥‥
対人関係論について理解できる
対人関係論とは?
アドラー心理学5つの柱の1つ
アドラー心理学には、基本となる5つの考え方があります。下の表に書いてある項目が5つの柱です。
5つの柱 | ざっくり解説 |
---|---|
主体論 | 自分の人生は、自分で決める |
目的論 | 過去の出来事にとらわれず、理想を叶えるために行動する |
全体論 | 心と身体は繋がっている(別々になっている訳ではない) |
認知論 | 人は間違った思い込みをする可能性がある |
対人関係論 | 人間の行動全てに、『相手』がいる |
対人関係論の考え方
『対人関係論』の考え方は、以下のようになります
人間のあらゆる行動には相手役が存在する
永藤かおる. 悩みが消える「勇気」の心理学 アドラー超入門 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.646-647). Kindle 版.
相手役って言われてもピンとこないなぁ
例として、1人暮らしの社会人目線で、考えてみるね!
具体例
- 自分と同じ建物に住んでいる住人または、管理に関わる人々
- 車通勤であれば他のドライバー、電車やバス通勤であれば運転手や乗り合わせた人々
- 同じ会社、近くの会社の人々
- 業務上で関わる人々
- 帰宅途中で立ち寄ったお店に関わる人々(店員、配達員)
など、何気ない普段の一日でも、あらゆる場面で『相手役』がいることになります。
相手によって態度が変わってしまうのはなぜ?
冒頭の例で言う、
友達といる時はいっぱい話せるけど、仕事になると緊張してうまく話せない
もしかしたら、例と同じだ!と共感してくれた人もいるかもしれません。(かく言う私も実は、同じ悩みを抱えていました)
では、なぜ態度を変えてしまうのでしょうか?
それは、『関わる相手との目的によって、態度が変わってくるため』になります。
友人関係の目的は、気を遣いすぎず、気楽に楽しい時間を過ごしたい。
仕事関係の目的は、円滑に業務ができるように適度な関係性を持っていたい。
このようにわたしたちは、相手との目的を踏まえた上でどう接するかを決めているとアドラー心理学では考えます。
自己理解や他人の理解へ活かすには?
また、対人関係で悩んだ際にも『対人関係論』の考え方を活かすことができます。
例えば、他人に対して怒鳴って言うことを聞かせようとしてくる、あなたの苦手なAさんがいたとします。
その場合、「Aさんはどんな目的を持ってあんな言い方をするんだろう」と考えると、相手が何を目的にしてその行動を取ったのかが見えてきます
まとめ
普段から、自分や相手の行動には目的があると考えることで、自己理解や対人関係の悩みを改善する手掛かりに使えると思います。
アドラー心理学には、対人関係の悩みを解決するための考え方がたくさん詰まっています。
他にも記事を書いていますので、ご参考ください!